
いつも記事を読んで頂きありがとうございます♡
今大人気のジャンプ掲載の漫画『鬼滅の刃』。
私もアニメを見てからすっかりハマってしまい、単行本を全巻揃えてしまいました。
以前から『BLEACH(ブリーチ)』や『るろうに剣心』など刀を使って敵と闘う漫画が好きだったので『鬼滅の刃』では、鬼を倒す剣術の技(呼吸)に釘付けです♡
すっかり刀に魅せられている私が、ずっと行ってみたかった場所があります。
両国にある『刀剣博物館』。今回「第65回重要刀剣等新指定展」に行ってきました。
さっそく感想をレポートしたいと思います♡
刀剣博物館ってどんなところ?
刀剣博物館は、公益財団法人日本美術刀剣保存協会が運営。
美術刀剣類の保存、展示をしています。美術刀剣は、全国の刀剣愛好家より寄贈された作品や、愛好家より保管と管理を依託された作品など様々です。
収蔵品は、刀剣、刀装、刀装具、甲冑、金工資料など約190点にもなります。
中には国宝、重要文化財、重要美術品などに指定された作品もあり、見応えたっぷりです。
日本刀は、古来より武器という性質以外にも美術品として観賞品や信仰の対象としての役割もありましたが、明治維新の廃刀令以降は手放す人も多かったそうです。特に、第二次世界大戦後に日本刀は武器として駐留軍から没収の対象となり、持ち主の多くが恐れて刀を破棄した為、この事態に危機感をもった有志により日本美術刀保存協会が発足したそうです。
日本刀と刀装具の見所
刀剣博物館に行く前に、日本刀の名称や知識を少しでも仕入れて行くと観賞するのがより楽しくなります。初心者の私は、「刃文」と刀装具の装飾をよくみるようにしていました。
「刃文」とは、焼き入れによって生じた焼刃の模様。直線になっている物(直刃:すぐは)と曲線的な物(乱れ刃:みだれば)があり、刀匠の時代や流派などによって個性が顕著に表れる、刀剣・日本刀鑑賞の最大の見どころです。
引用:刀剣ワールド


刀装具は、持ち主のこだわりや美意識が詰まっていて本当に息が止まるほど美しいです。
行ってみた感想
第65回重要刀剣等新指定展(2020.1/11~2/16)
今回私が観賞した展示会は「第65回重要刀剣等新指定展」。
刀剣博物館は、両国駅から徒歩10分程で到着。
途中右手に両国国技館があります。

入り口のすぐ横には、旧安田庭園があります。日本庭園ってなんだか心が落ち着きますよね。

入ってみるとこんなに綺麗。刀剣博物館だからもっと古風な和のイメージでしたが、現代風の綺麗な建物です。奥はカフェもあるので、観賞後にゆっくり休憩することもできます。受付のお姉さんも丁寧でした。小さなお土産屋さんもありますよ。

受付、カフェ、簡単に日本刀の基本を紹介するブースが、1階。
3階が展示会場となっています。
1階の紹介ブースのみ、写真撮影がOKでした。
鬼滅ファンにオススメしたい理由1:刀鍛冶・鋼塚さんの仕事がよくわかる
日本刀の制作工程。
『鬼滅の刃』では、竈門炭治郎の刀を作った刀鍛冶・鋼塚さんの仕事。ビデオが流れているのですが、日本刀って本当に時間をかけて作られているのがよくわかります。


一つの刀を作るのに、何段階もの工程があるなんて知らなかった。
まるで石ころのような刀の原料(玉鋼)を、薄くして、積み重ねて何度も繰り返して鋭い刀の形にしていく・・。気の遠くなるような作業です。
刀工が神聖な職として、尊敬されていた意味がよくわかる気がします。
実際に日本刀のレプリカを持ち、重さを実感できるコーナーがあるのですが、かなり重たかったです。この日本刀を腰からぶら下げていたなんて信じられない・・。

上:日本刀を作る工程で使う道具。
鬼滅ファンにオススメしたい理由2:鐔がたくさん観賞できる

今回私が観賞した『第65回重要刀剣等新指定展』では全国各地から重要な作品が集結して見所満載でした。特に魅了されたのが、鐔(つば)!
鐔は鬼滅ファンには、重要な意味を持ちますよね。
上弦の鬼・猗窩座と闘って死んだ炎柱・煉獄杏寿郎が残した鐔を、炭治郎は引き継いで自分の刀の鐔にしています。意志を受け継いでいく象徴として胸が熱くなりますよね・・♡

この鐔、実物をみると本当に細かく装飾されているんです。
日本人の繊細な美しさが詰まっていて感動しました。
残念ながら「刀剣博物館」の展示品は、撮影禁止でしたので、別の鐔を紹介。
このような繊細な装飾の鐔が、いくつも見れました。

画像引用:和楽

画像引用:和楽
鬼滅ファンにオススメしたいポイント3: 刀の美しさに魅了される
『鬼滅の刃』では、登場人物それぞれの刀が特徴的ですよね。
今回日本刀を観賞して、一見同じ形に見えても時代や刀工の技術によって長さや形が全く違うものだと感じました。
特に鐔や刀身を保護する鞘には、持ち主のこだわりが詰まった装飾がされており、日本が誇る美術品だと思います。
装飾だけでなく、刀作る工程で何度の折り返す「折り返し鍛錬」から生み出された独特の模様「地鉄(じがね)」や刀工の美意識が詰まった「刃文」など美術品としても見所が詰まっていて奥が深いです。
刀剣博物館へのアクセス
刀剣博物館は、JR総武線・両国駅西口から徒歩7分。
都営地下鉄大江戸線だとA1出口から徒歩5分です。
両国国技館の前を通ってまっすぐ行けばすぐ着きますよ。
すぐ近くに江戸東京博物館もあるので、刀剣博物館と一緒に楽しむのもオススメです!ぜひ行ってみてください♡
住所:東京都墨田区横綱1-12-9
HP:https://www.touken.or.jp/museum/
入館料:大人 1,000円
学生 500円 中学生以下は無料
休館日:月曜日
営業時間:9:30〜17:00(最終入場は16:30)
今後の展示会スケジュール
展示会によって楽しめる内容が違うので、ぜひ気になった展示会に行ってみてください。2020年のスケジュールは、下記の通り。
2月22日~5月17日 日本刀の見方パートⅢ刃文
5月30日~8月2日 第26回特別重要刀剣等新指定展
8月4日〜10月4日 2020年度現代刀職展 ー今に伝わるいにしえの技ー
10月10日~12月24日 日本刀 オモテとウラの世界